真岡市内の公園トイレでトイレットペーパーの状況などを調査する業者=3日午後、同市荒町3丁目

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い広がった根拠のないデマでトイレットペーパーなど紙類の品薄状態が栃木県内でも続く中、県や市が管理する都市公園のトイレや公衆トイレなどからトイレットペーパーが持ち去られる被害が多発していることが、4日までの下野新聞社の取材で分かった。

 真岡市では同日までの約1週間に延べ20カ所で計77個が盗難に遭い、市は近く真岡署へ被害届を提出する。壬生町国谷の「とちぎわんぱく公園」や大田原市上石上の上石上公園などでも確認された。被害に遭った県や市は見回り強化などの対策に乗り出す一方、「心配な気持ちは分かるが、みんなの物なのでやめてほしい」と訴えている。

 真岡市では市都市計画課が管理する市内の都市公園101カ所と公衆トイレ18カ所の清掃などを委託する業者から2日、「補充用などのトイレットペーパーがなくなっている」と報告があった。3日に計119カ所を緊急調査した結果、延べ18カ所で未使用の補充用とトイレ内で使用途中の計75個が持ち去られていたことが分かり、4日も新たに2カ所で2個の被害が判明したという。

 同課は「公園に設置した防犯カメラの画像データも添付し近く真岡署へ被害届を出すとともに、公園などの見回りを強化する」としている。

 大田原市の上石上公園も3月初めに数個が被害。栃木市平井町の太平山の公衆トイレでは2月末に数個がなくなり、市役所前の公衆トイレではここ数週間で通常の倍以上の減少という。那須塩原市関谷の道の駅湯の香しおばらで3月1日に男女トイレの全37個が盗難に遭ったほか、同2日には同市塩原支所のトイレで数個が盗まれた。

 県営公園のうち、とちぎわんぱく公園では2月29日以降に屋外トイレ3カ所から計約30個が持ち去られたほか、アルコール消毒液計6本もなくなった。真岡市下籠谷(しもこもりや)の井頭公園でも2月下旬に園内のトイレ15カ所から十数個の未使用のトイレットペーパーが被害に遭ったという。両公園ともトイレの個室内に置く補充用を減らすほか、こまめな巡回などに努めている。