小スポで出会う子どもたちの大半は、そこで人生初の取材を体験する。そんな中、取材先で女性から「うちの娘、実は3回目の取材なんです」と声を掛けられた。

 昨秋、小山市で行われた水泳の「県年齢別選手権大会」。女子背泳ぎ種目で優勝したスウィン鹿沼の田島花華(たじまはなか)さん(菊沢東小3年)の母親、郁枝(いくえ)さんからそんな言葉を向けられた。

 2011年3月11日、花華さんは東日本大震災の日に生まれた。弊紙では1、3年後に「震災の日に生まれた子」の成長を追った記事を掲載した。そこで取材を受けていたのが彼女と郁枝さんだった。

 数年がたち、花華さんは県大会で優勝するほどのスイマーに成長した。3度目の“成長記録”は、自ら勝ち取った勝利者コメント。「もっとメダルを取りたい」と目を輝かせた。

 間もなく震災から9年。花華さんも9歳になる。「最近、娘は自分の誕生日が震災の日と意識するようになってきたようです」と郁枝さん。花華さんの力強い泳ぎが震災復興の歩みと重なって見えた。