初の個展を開いた早川さんと「祖母」

高校3年生で初の個展を開いた早川さん

初の個展を開いた早川さんと「祖母」 高校3年生で初の個展を開いた早川さん

 栃木県立足利工業高産業デザイン科3年早川温人(はやかわはると)さん(18)の初の個展「しわをみる」が8日まで、足利市家富町の貸しスペース・アトリエ「西門 SAIMON」で開かれている。祖母らをモデルに、しわを刻んだ表情などを現役高校生の目で観察し、鉛筆などで丁寧に描き上げた作品が並ぶ。早川さんは「思ったより多くの人が来てくれた。人の縁もできるし、評価してもらえるのがうれしい」と話している。

 3年時の課題研究「足利中央特別支援学校との協働による商品開発」で「お世話になった」という市内の印刷会社「万蔵(まんぞう)」が「西門」オーナーで、指導教官から「個展ができる」と声を掛けられ、在学中に挑戦することにした。個展開催を知らせるダイレクトメールのはがきやポスター、作品のキャプションなども自ら手掛けた。

 展示している作品は、いずれもB1判の紙に鉛筆、パンパステル、木炭などで描いた「祖母」「小松先生」と、同じくらいの大きさのベニヤ板に祖父母の手を描いた「二人」の3点。「祖母」は同居して幼少時から育ててくれた祖母を、「小松先生」は同高写真部顧問の小松祥宗(こまつよしむね)教諭を、それぞれモデルにした。

 しわは「人が生きてきた証明。その人の人生が出ている」と早川さん。「絵は人の内側も描ける。その人のことを考えながら描いていると、その人と過ごした時間が頭に浮かんでくる」と制作を振り返る。

 本格的に絵画を始めたのは2年生だった昨年3月、学校の美術教師から勧められて、市内の美術教室に入ってから。同じ2年の時に入部した写真部の活動とともに夢中になった。作品は昨年秋~冬ごろから描き始めた。「高校最後の作品は、お世話になった人にしたい」と描いた「小松先生」は、2日の卒業式の前日早朝までかかって描き上げたという。

 この春からは群馬県内の大学短大部の美術系学科に進学する。「学びたい意欲がある。自分ですいた和紙に、自分の絵を描いてみたい」と、創作意欲をかき立てている。

 午前11時~午後5時(最終日は午後4時半まで)。(問)万蔵0284・41・3181。