臨時休校中に心配なこと

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため2日から、県内の多くの小中高校で臨時休校が始まった。下野新聞社が小中高校生の子どもを持つ保護者に緊急アンケートを行ったところ、8割が「子どもの学力低下」を心配していることが分かった。想定外の“長い春休み”で何かと出費が増えることにも気をもんでいるようだ。

 アンケートは本紙はぐくもっと面の無料通信アプリLINE(ライン)登録者を対象に2月29日、3月1日に実施。臨時休校中に心配なこととその対応策などを聞き、64人が回答した。

 子どもについて心配なことのトップは学力低下。「テレビやゲームばかりになりそう」との声が複数寄せられた。学習教材を購入したり、時間割を作ったりして学習時間を設けようとする保護者が多い。小学生と中学生の子どもを持つ宇都宮市の女性(43)は「学校から毎日メールで学習内容のアドバイスなどを送ってもらえると子どもたちの励みになる」と提案する。

 子どもの体力低下を心配する回答は6割弱、精神面の影響を懸念するのは5割弱。外出制限で体を十分に動かせなかったり、友達と遊べずにストレスがたまったりすることを不安視している。新年度から学校へ行き渋る子どもが増えることを危惧する人もいた。

 対応策としては「交換日記をする」(宇都宮市、43歳女性)「本の感想や日記を書かせ、親がコメントを書く」(小山市、43歳女性)などが挙がった。

 一方、保護者自身の心配事としては、半数以上が「出費が増える」と回答。昼食の用意や学習教材の購入などで負担が増えるようだ。「仕事が休めない」も半数近くに上り、対応に追われている様子がうかがえる。

 学童保育を利用する保護者からは、狭い空間に子どもが密集することを心配する声が複数挙がり、学校の教室を開放して分散させるよう提案する人もいた。リモートワークをする保護者は「子どもがいる中では仕事にならない」と漏らした。

 県カウンセリング協会の丸山隆(まるやまたかし)理事長は「突然の休校で、子どもは戸惑いや不安を抱えている。家族はおおらかな気持ちで『あなたなら大丈夫』『何かあれば相談してね』と声を掛け、子どもを支えてあげてほしい」と話している。