1時限目の授業を受ける3年生の児童=2日午前8時40分、大田原市紫塚小

 新型コロナウイルスの感染防止を目的に、2日から全国の小中高校で始まった臨時休校。県内でも大半の学校が休校となった一方、午前中に授業を実施したり、休校開始日を遅らせたりした学校では、マスク着用など感染症対策を徹底しながら机に向かう児童生徒の姿があった。突然始まった長期休みに朝から1日10時間以上の開所を決めた学童保育は「スタッフの誰かが体調を崩したら…」と綱渡りの危機感をにじませ、学習塾や図書館では自習に励む子どもたちもいた。

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■午前授業

 県内で唯一休校措置を取らない大田原市の全28小中学校(5378人)では、午前中のみ授業が行われた。保護者の意向で、45人は登校せず自宅待機した。

 紫塚小では午前7時半ごろ、子どもたちがマスク姿で登校。昇降口の前で教員に「手を洗うように動かしてね」などと指導を受け、両手を消毒してから校舎内に入った。

 「お歌は歌いません」。1年1組の教室で、クラスメートの前に立った日直の児童は、残念そうに告げた。毎日、授業前の「朝の会」で合唱していたが、飛沫(ひまつ)感染のリスクを考慮し、当分の間は控えることになった。

 荒井清之(あらいきよゆき)校長(60)は「感染防止策を徹底しながら、限られた時間の中で学習を行い、子どもたちの学力の保証に努める」と表情を引き締めた。

 同校敷地内にある「紫塚学童保育館」は、スタッフの勤務時間を1時間半早めた。授業が終わった午後には子どもたちが集まるためで、この日は児童62人が同館に。学童指導員の鈴木文江(すずきふみえ)主任(64)は「子どもたちは集まるとどうしてもくっついてしまうので、テーブルを増やして離れて座らせるなど、できることをやるしかない」と話した。