護摩札を抱えて炎の中を進む伊東住職

護摩札を抱えて炎の中を進む伊東住職

 【宇都宮】燃える灰の上を歩き除災開運や無病息災を祈願する「多気山大火渡り祭」が20日、多気山の持宝院の山麓道場(田下町)で開かれた。当日は、壇信徒や参拝客ら約1千100人が素足のまま、真剣な表情で約5メートルの火渡りに挑んだ。

 祭りは、都内の高尾山で修験道の修業を積んだ後、就任した伊東永人(いとうえいじん)住職が始め、今年で11回目。

 山麓道場では、多気山中腹の本堂からのお練りを終えた山伏たちが、弓矢や刀などを使い清めの儀式を執り行った。その後、護摩壇に火が放たれ一気に火柱が上がると、会場から大きな歓声が上がった。世界平和などを祈願した護摩札を抱えて渡った伊東住職に続き、壇信徒らは手を合わせるなどしながら、灰の上を、一歩一歩懸命な様子で歩んだ。

 宇都宮市大谷町出身で東京都葛飾区在住の主婦牛膓(ごちょう)さとみさん(34)は、5歳の長女をおぶって火渡りをした。「長女が生まれてから毎年参加しています。何よりも家族の健康を祈願しました」と話した。