県特用林産協会たけ振興部会(部会長・若山太郎(わかやまたろう)ワカヤマファーム社長)とメンマ製造老舗の丸松物産(東京都世田谷区、松村大輔(まつむらだいすけ)社長)は、国産メンマの製造に向け動きだす。同部会は、竹林所有者を対象に、原料となる背丈ほどに伸びた孟宗竹(もうそうちく)タケノコを「若竹」として、成形や乾燥などの実習会を5月中旬に開いて品質の均一化を図る計画。丸松物産はこれら原料で純国産メンマの製品化を進める。
丸松物産によると、メンマは「麻竹(まちく)」という南アジア産のタケノコを加工したもので、国内で流通する原料の9割強は中国産が占める。ただ近年、中国内で麻竹が食されるなど、原料が減少傾向で価格も上がっている。
半面、ラーメンの多様化に伴い、ラーメン店からは国産メンマを望む声が多く寄せられているという。