全国で学校関係者の新型コロナウイルスの感染が拡大する中、栃木県内の教育現場も警戒を一層強めている。那須町教委は25日、学校行事や部活動を当面縮小することを決めたほか、小山市教委は児童生徒に検温をさせ、熱がある場合は登校を控えるよう促すという。間もなく迎える3月の卒業シーズン。県教委は3月2日に集中する県立高卒業式の簡略化を検討している。

 那須町教委は25日開いた町内小中学校の臨時の校長会で、今後2週間程度の対応を決めた。給食時にはグループにならずに食べさせるほか、全校集会などは原則開催しないとした。卒業生を送る会などの行事は校内放送を活用して全校で集まらず、授業参観や部活動の練習試合は実施しないことなども各校に求めた。

 学校での対応について、同町教委の平久井好一(ひらくいこういち)教育長は「潜伏期間の感染者がいる前提で考えた」と説明。同町教委は近く対応を文書にまとめ、保護者らに通知する。

 小山市教委は26日から市内全小中学校の児童生徒、教職員に毎朝の検温を依頼する。児童生徒には体温を記入した用紙を担任に提出してもらって、子どもたちの安心安全を守るという。栃木市教委は25日、市内全小中学校に消毒液を配布した。

 一方、3月の卒業式での対応を検討する動きもある。県教委高校教育課は他県の事例などを参考に、県立高の卒業式で、あいさつの短縮など簡略化することを視野に入れている。

 県内私立高でも同様の議論を進める学校があるほか、大学では獨協医科大が3月4日の卒業式は開くが、関連する謝恩会を中止するという。その他の大学も、3月にある卒業式の対応を話し合っている。