本県に大きな被害をもたらした昨年10月の台風19号から4カ月が過ぎた。

 避難所、浸水被害に遭った家、土砂崩れの現場など、これまでさまざまな場所へ足を運び、そのたびに人々から貴重な話を聞かせてもらった。

 「この台風で何があったのか、被災した人が今どんな状況にいるのかを伝えて、記事に残してください」

 台風直撃から1週間もたたないころ、栃木市内の避難所で出会った男性は、記者にこう言葉を掛けてくれた。初めての経験だった避難所取材。男性の言葉が力強く胸に響き、報道の役割を改めて考えさせられた。

 男性は浸水した自宅の片付けに追われて疲れているにもかかわらず、被災の様子やこれからの生活の不安など、たくさん話を聞かせてくれた。

 この男性を含め、これまで取材で出会った人々に恥ずかしくないような仕事をしよう。この思いを心に留めながら、台風からの復旧、復興の歩みを取材し、伝えていきたい。