那須塩原、那須、日光の温泉地のホテル・旅館で同じ名義人の宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、少なくとも7施設を予約したとされる30代男性の父親が被害施設側に対し、代理人の弁護士を通じて被害を弁済しない意向を示していたことが20日、分かった。

 関係者によると、父親は1月末、那須塩原市内の旅館に電話で謝罪し、被害金を弁済する意向も示していた。その後、父親は被害施設側弁護士と被害額約250万円の弁済を協議、今月17日になって被害施設側弁護士の元に「支払う義務がない」などとする内容の文書が、父親の弁護士を通じて届いたという。

 被害施設の一つで同市塩原の「湯守田中屋」の田中佑治(たなかゆうじ)専務(27)は「弁済をもって問題を終わりにしたかったので残念」などと話した。今後は予約した男性本人や、男性と同一グループなどへの請求を検討していくという。