高さ約6メートルまで育った「スズカケ2世」を移植する児童たち

 3年前の春、大正時代から約100年にわたって栃木県佐野市植野小の子どもたちを見守り続けた校木「スズカケ」が伐採された。そのスズカケから伐採前に採取していた種から育った幼木の移植が19日、同校の校庭であり、児童らは自分たちの手で土入れをし、「スズカケ2世」の成長を願った。

 初代のスズカケは1914(大正3)年、大正天皇の即位を記念して、地元有志が寄贈した。高さ30メートル超にまで育ったスズカケは学校のシンボルとなり、県の名木百選にも選ばれていた。今も同校児童は「すずかけっ子」の愛称で呼ばれている。

 しかし、数年前から木が弱り、樹木医の診断で根元に空洞があることが判明。倒木の危険があったため、惜しまれつつ、2017年3月に伐採された。

 その後は伐採前のスズカケから採取した種から発芽した苗を、校舎裏の花壇で育成。その中から、高さ約6メートルまで育った一番大きな1本を「スズカケ2世」として校庭に移植することを決めたという。

 この日は、児童たちがスコップを使って土をすくい、「大きく成長してね」などと声を掛けながら、丁寧に「2世」の根元に入れていった。6年森田香里奈(もりたかりな)さん(12)は「前のスズカケを超えるくらい大きくなって、みんなを見守ってほしい」と話していた。