10年前、後継者に

 

 栃木県は全国トップクラスのニラの産地です。その本県の中でも鹿沼市、日光市、栃木市西方地区(旧西方町)を管内とするJAかみつがは、本県のニラ生産量の4割を占めます。鹿沼市南上野町の高橋幸夫(たかはしゆきお)さん(56)は10年前、父正(ただし)さんの後継者として就農しました。現在は、正さん、母サトさんとともにニラ生産に励んでいます。約50㌃の土地にビニールハウス13棟でニラを作っています。高橋さん方の作業場では3人がニラの長さを整えたり、泥などを除去したりする調整作業に追われていました。高橋さんは「調整作業は出荷直前の作業なので一番気を使いますね。いかにニラの苗に病気を発生させないで育てるかにも気を配っています」と話します。

 

 栄養がたっぷりあり、おいしいJAかみつがのニラ。そのおいしさの理由は「鹿沼土」といわれ、排水と保水に優れている火山灰土壌(黒ボク土)で栽培されていることが影響しているといいます。毎年2月ごろに播種(はしゅ)を行い、6月ごろ定植します。定植後は土寄せ、雑草防除、乾燥や倒伏を防止するための管理作業に追われます。そして茎や葉を刈り取って捨てる「刈り捨て」という作業を行います。「刈り捨てから一番刈りまで約30日が必要ですが、出荷時期なども考えていつ刈り捨てするかが重要ですね」と高橋さんは言います。

 

品質のまま規模拡大を

 高橋さんが所属するJAかみつが鹿沼にら部は現在134名の生産者がいますが、高齢化も進んでいるといいます。JAかみつがのニラをPRするため、試食販売会などを定期的に行っています。「両親も高齢になってきたので、いずれは人を雇って規模を拡大していければ、と考えています。高品質のニラを地道につくっていきたいですね」と抱負を語っていました。
 最後に高橋さんにニラのおいしい食べ方を聞きました。「おひたしにして、塩昆布とごま油をあえて食べるのは最高ですよ」。読者の皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
 

雑学辞典

主なニラ料理 他の野菜やレバーと炒めた「レバニラ炒め」や餃子の具などにも使われる。鹿沼市などではソバの具として茹でたニラを添えた「ニラ蕎麦」がある。

おいしいニラの選び方 葉先までピンとしていてハリがあるものを選んでください。葉が濃い緑色で肉厚なものが良いとされています。