「高校生の登山のあり方等に関する検討委員会」の委員を務める那須雪崩事故の遺族らは17日の会合で、教員が指導、引率する高校山岳部の在り方を抜本的に見直し、高度な知識や指導力を持つ専門家に委ねていくべきだと改めて訴えた。

 事故で亡くなった奥公輝(おくまさき)さん=当時(16)=の父勝(まさる)さん(48)は教員に頼らない、専門団体の資格を持つ引率者に指導を委ねる独自の「とちぎモデル」の構築を提案。山岳部の「地域クラブ化」を目指し、制度を段階的に変えていく案も示した。

 他の委員からは、教員が指導する意義を指摘する意見も上がったが、大田原高山岳部第3顧問だった毛塚優甫(けつかゆうすけ)さん=同(29)=の父辰幸(たつゆき)さん(67)は「(高校登山の)全てを学校が担うのは違うのでは」と反論した。

 佐藤宏祐(さとうこうすけ)さん=同(16)=の父政充(まさみつ)さん(50)は、高校生の登山競技に疑問を呈し「無理にでも速くゴールして高得点を取るのが安全登山なのか」と訴えた。

 奥さんは会合後、提案の狙いについて「具体的にどんな形にするかは今後の議論で作り上げていくべきだ」「知恵を出し合い、システムを変えるところまで行き着けたら」と語った。