豚熱(ぶたねつ)(CSF)の感染を防ぐため県は17日、栃木と足利の両市内で飼養豚へのワクチン接種を開始した。接種は県内の全農場141カ所が対象。4月中の完了を目指し、初回分としてほ乳中の子豚などを除く約37万頭に実施する。初回分で接種できなかった子豚やその後生まれた豚についても順次接種する。

 豚熱は2018年9月、国内で26年ぶりに感染が確認されて以降、全国各地で感染が拡大している。本県ではいまだ発生が確認されていないが、昨年10月に隣接する群馬県で野生イノシシの感染が確認された。

 当時、本県は国のワクチン接種推奨地域に含まれていなかったため、県養豚協協会は接種の早期実現を目指し、県に要請書を提出していた。同12月、ワクチン接種推奨地域へ発生県に近い本県などが追加された。

 接種初日となった今月17日は、計約2500頭へワクチンを打った。現行で1頭につき310円かかる手数料は、初回分に限り全額免除となる。発生県に近い県南から順次実施し、県南以降は、県西、県央、県北の順番で接種していく。

 県南家畜保健衛生所の武井明宏(たけいあきひろ)所長(60)は「生産者の方が待ち望んだ接種なので確実に迅速に進めていきたい」と話した。