対局を振り返る渡辺棋王(左端)と挑戦者の本田五段(右から2人目)=16日午後6時5分、宇都宮グランドホテル

 タイトル初挑戦の本田奎(ほんだけい)五段(22)が得意の相掛かり戦法で仕掛け、8連覇が懸かる渡辺明(わたなべあきら)棋王(35)を押し切り、1勝1敗のタイとした。宇都宮市の宇都宮グランドホテルで16日に指された将棋の第45期棋王戦5番勝負の第2局。大盤解説会場では将棋ファンらが超新星の勢いと棋王の受けのせめぎ合いを息をのんで見守った。同時開催された第11回とちぎ将棋まつりには県内外から約800人が訪れ、プロ棋士も参加したイベントを満喫した。

 対局は昼食を挟み8時間半を超えた。午後5時40分、本田五段が勝利すると大盤解説会場には大きな歓声が湧き起こり、対局を終えて姿を現した2人を大勢のファンが拍手で出迎えた。

 初勝利を振り返った本田五段は「ストレート負けにならず、1勝できてほっとしている。中盤以降に指せそうだと思っていたが、決められなかった。第3局はしっかり準備していきたい」と静かに話した。

 連勝中の宇都宮で星を落とした渡辺棋王は「昼が明けて何手か指したら全く駄目になった。もうちょっとやりようはあった。きょうの将棋はチャンスがなかったので気を取り直して残り3局に臨みたい」と次を見据えた。