江戸時代の庶民の規範を定めた高札。17点を展示している

 【那須】江戸時代初期から幕末までの官報の掲示板「高札」を紹介する企画展「江戸・芦野~芦野宿の高札~」が3月29日まで、芦野の那須歴史探訪館で開かれている。キリシタン禁令や運賃などを定める駄賃など、宿場町・芦野で掲げられた17点の高札を展示。同館は「中でもキリシタン禁令の高札を五つ展示しているのは珍しい」とし「当時の規範や、その中で生きた人々に思いをはせてもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 展示している高札は1642年から1868年に芦野宿の「高札場」に掲出された。墨に馬油を混ぜて記され、墨が風化しても文字が浮き出ており読むことができる。幅257センチ、高さ70センチの大きな高札もある。

 「きりしたん宗門は累年御禁制たり…」などと記されたキリシタン禁令では、信者を見つけたら奉行所に報告することを命じており、宣教師であれば銀500枚、その弟子は銀300枚、一般の信者であれば銀50枚を与えるとしている。

 「立かへり」という再び信者となった者を取り締まりの対象にした高札もあり、同館の作間亮哉(さくまかつや)学芸員は「隠れキリシタンが多い世相が分かる」と解説する。

 貴重とされる芦野氏第19代当主の資俊(すけとし)の名が記された高札もあるほか、現在の福島県白河市や那須塩原市鍋掛付近までの運賃などを定めた「駄賃」、火災時の取り決めを定めた「火付け」の高札も展示している。

 入館料大人200円、中学生以下無料。月曜休館。16日、3月8日に展示解説。(問)同館0287・74・7007。