県警が2019年に受理した拾得物品数は前年から約1万2500点増えて29万5699点に上り、現在の統計となった07年以降、12年連続で最多を更新したことが11日までに、県警のまとめで分かった。カード類が多く、財布やバッグに複数枚持ち歩く人が増えていることなどが要因とみられる。現金の届け出は過去最高額の約2億3千万円で、2874万円など高額な拾得が全体の数字を押し上げた。

 県警会計課によると、拾得物品のうち、最も多かったのはクレジットカードやキャッシュカードなどの証明書類で7万7773点を数え、全体の26・3%を占めた。次いで名刺や割引券といった書類などが3万6300点(12・28%)。携帯電話は3812点(1・29%)だった。

 現金は、高額の取り扱いが増えたという。100万円以上の拾得届けは前年比5件増の8件で、2874万円が入ったスーツケースや、約760万円が届けられた事例があった。

 動物の拾得も前年から56件増え、619件に上った。最多は犬の389匹で猫90匹、カメ42匹などだった。特異動物では、ワニガメ3匹、イグアナ1匹が届けられた。

 一方、19年の拾得物の返還数は、およそ半数の14万8858点だった。現金は、7割を超える約1億6500万円が遺失者へ返還されたという。

 一部の拾得物は、県警がホームページ(HP)で情報を公表している。同課は「貴重な財産を1件でも多く返還したい。ホームページを見たり、警察に相談したりしてほしい」と呼び掛けている。