鑁阿寺境内で威勢よく豆をまく鎧武者の参加者ら=3日午後7時55分、足利市家富町

 鎌倉時代の故事に由来する「節分鎧(よろい)年越」が3日夜、足利市家富町の鑁阿(ばんな)寺など同市中心部で行われた。市内外から参加した約240人が鎧や冑(かぶと)を身に着けて武者に扮(ふん)し、市中心部を練り歩いた。今年は鬼が主将を襲う殺陣も披露され、観客を沸かせた。

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 同市通6丁目の織姫(おりひめ)公民館を午後6時半ごろに出陣した一行は、ほら貝を吹いたり、陣太鼓を鳴らしたりしながら行進し、1時間余りで鑁阿寺に集結。国宝の本堂前で主将役の和泉(いずみ)聡(さとし)市長が、足利氏代々の供養と同市の繁栄などを願う「願文(がんもん)」を奉読し、参加者は一斉に「福は内、鬼は外」と力強く豆をまいた。

 武者に扮する夫を見に来たという同市里矢場町、公務員岡田由美子(おかだゆみこ)さん(46)は「鎧年越の厳かな雰囲気が良かった」と話していた。

 鎧年越は鎌倉時代に足利氏4代目泰氏(やすうじ)が、坂東武者500騎を同寺南大門に勢ぞろいさせた故事を基に1915年、市民有志団体が復活させた。今年で91回目。