【宇都宮】市の2020年度一般会計当初予算案は総額2130億円となることが3日、分かった。本年度を35億円、1・6%下回るが、総額は過去3番目で2年連続の2100億円台。現在や未来の市民が豊かに幸せに暮らせる街を目指し、総合的な治水・雨水対策やスマートシティ、次世代型路面電車(LRT)事業などに積極的に配分した。

 予算案は、第6次市総合計画に掲げた「子育て・教育」「産業・環境」など「六つの未来都市」の実現に向けた施策を重点的に盛り込んだ。

 歳入のうち「市税」は、法人市民税率引き下げなどから、本年度比23億円(2%)減の924億円を見込む。「国庫支出金」は、エコパーク下横倉の建設完了やクリーンセンター下田原の事業費が落ち着くことなどから、10億円(2%)減の410億円を計上する。

 一方、歳出は私立保育園費、障害者自立支援費などのほか、20年度には通年で実施される幼児教育無償化の費用などを含む「扶助費」が19億円(3%)増の592億円となる見通し。

 総合的な治水・雨水対策として、ハザードマップの作成・周知、河川の護岸強化、雨水貯留タンクの設置、道路の排水施設整備などに10億円を予算化する。

 LRT整備には127億円の計上を見込む。具体的には22年3月の開業を目指すJR宇都宮駅東の優先整備区間の工事のほか、情報発信拠点の運営、駅西区間の事業化調査などとなる。

 再生可能エネルギー地産地消に向けた地域新電力会社設立準備、小型モビリティを活用した大谷地区での社会実験といったスマートシティ実現への施策も多く盛り込まれる予定だ。