小学校に入って初めての遠足は、県総合運動公園の児童遊園地だった。県北の片田舎から出てきて、観覧車の高さにおじけづき、実物の飛行機に驚いた。もう半世紀も前の話だ▼遊園地は41年前、栃の葉国体に合わせて整備され、現在の「とちのきファミリーランド」となった。年間利用者は一時期100万人台まで減ったが、近年は160万人前後で推移する。規模を考えれば、意外に多い感じもする▼国内で唯一の新幹線はやぶさをモデルにしたジェットコースターや週末のイベントなどが人気回復の要因となっている。そこに今春、新たな遊具「雷様ストーム」が新設される▼大きな鉄の輪が座席を吊り下げ、回転しながら最大70度に傾く。遠心力で足が頭より高く上がる、これまでにない乗り心地である。低年齢層向けのマイルド系が多い中で、過去最強の絶叫系と言えるだろう▼周辺ではスポーツゾーンの整備が進む。既に完成し利用が始まっている武道館での大会を終え、立ち寄る中高生も多いそうだ。「雷様ストーム」で、うまくいかなかった悔しさも発散できるだろう▼遊具の多くは屋外にあり、客足は天候次第である。ここ数年は猛暑や週末の大雨、台風などに悩まされた。雷はほどほどに、暴風雨(ストーム)は遠慮したい。にぎやかなのは遊園地の乗り物だけでいい。