那須塩原、那須、日光の温泉地のホテル・旅館で同じ名義人の宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、被害に遭った8施設のうち7施設を予約したとされる20代男性の父親を名乗る男性から、被害に遭った那須塩原市内の旅館に電話で謝罪があったことが31日、分かった。父親を名乗る男性は他の被害施設も含めて無断キャンセルによる被害金を弁済する意向を示したという。

 関係者によると、父親を名乗る男性から同日午前、被害に遭った那須塩原市塩原の「湯守田中屋」に電話があり、「このたびは息子が迷惑を掛けてすみません」などと謝罪した上で、同旅館のほか、他の被害施設も含めた被害金弁済のため後日、ホテル・旅館側の弁護士を訪問して協議する考えを伝えたという。

 「湯守田中屋」の田中佑治(たなかゆうじ)専務(27)は下野新聞社の取材に「電話はあったが、弁護士に対応を一任している」と話した。

 無断キャンセルは今年1月2、3日に相次いだ。20代男性による宿泊予約と同一グループとみられる別の人物による計8施設であり、被害金は計約250万円に上る。8施設は既に、弁護士を通じて賠償請求を行うことを確認しており、交渉次第では民事訴訟も視野に入れているという。

 一方、今回の無断キャンセル問題を受け、県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部は1月29日の理事会で、宿泊約款を見直すことや通話を録音するシステムを導入するなどの対応策を各施設に促すことを話し合ったという。