今日から2月。古くは如月(きさらぎ)と呼んだ。美しい響きを持つこの古語の語源は、一説では寒さが続く折、衣をさらに着込みたくなる「衣更着(きさらぎ)」にあるとも。暖冬とはいえ、春が待ち遠しい▼厳寒期でエネルギー需要が高まる2月を、省エネ意識を高める啓発運動月間にしようと国が1977年に「省エネルギー月間」と定めた。もともとはオイルショック対策の色合いが濃かったが、近年は地球温暖化防止に向けた取り組みが目立つ▼再生可能エネルギーの一つに温泉熱がある。本県は源泉数や湧出量とも関東トップという温泉県だ。だが、大半の温泉旅館やホテルは浴用に回すだけで後は無駄に捨ててしまう。空調や給湯の熱源となる温泉熱の有効利用を広めようと県は普及に乗り出しているが、ハードルは高い▼奥日光・湯本温泉の「ゆ宿美や川」は7年前に温泉熱を利用したシステムを導入。国の補助制度を活用し、計1700万円を投資した▼福田泰夫(ふくだやすお)社長によれば、灯油の使用量が激減したため、大幅なコスト削減が実現できたそうだ。「何より環境保護に貢献できる。神様がくれた、箱庭のような美しい奥日光の自然を壊しては申し訳が立たない」▼温泉熱の利用は、エコに優しい宿として大きなセールスポイントにもなる。温泉地挙げての導入で誘客に売り込んではどうだろう。