箒川下流から見た大黒岩(県教委提供)

 県文化財保護審議会(会長・青木章彦(あおきあきひこ)作新学院大女子短大部教授)は30日、那須塩原市金沢の「大黒岩(だいこくいわ)(含化石チャネル堆積物)」を県指定天然記念物に指定することが適当とする答申を決めた。3月18日の県教育委員会定例会に答申する予定で、指定されれば県指定天然記念物は68件になる。

 県教委文化財課によると、大黒岩は塩原ダムの下流約1キロの箒川右岸にあり、高さは約10メートル。かつて一帯は海で、貝殻など海底にできたくぼ地を埋めるように形成された堆積物が、後に隆起したものだという。約1200万~1千万年前の主に貝類の化石が岩に混ざり込んでいる。

 審議会は「塩原産の化石を中心に進められた古生物学研究の成果を象徴する出土地点」と評価。指定により、本県の大地の成り立ちについての啓発や、古生物学研究発展への寄与、学術的価値の高さを広く知らしめることができるとしている。