結城紬のカードケースのイメージ

 栃木県工業振興課は30日、東京五輪・パラリンピックの大会期間中、国際オリンピック委員会(IOC)委員や国家元首ら大会関係者へ贈る伝統工芸品の一つに、本県の「結城紬(つむぎ)」が決まったと発表した。大会を契機に、各地の伝統工芸品の魅力を世界へ広く発信することなどを目的としたプロジェクトで選ばれた。贈呈品は結城紬のカードケースで、産地の小山市から提供される。

 このプロジェクトは、東京都など47都道府県と大会組織委員会が取り組む「東京2020大会記念品プロジェクト」。各県の推薦を基に計95品目が決まった。隣県は茨城が笠間焼、群馬が桐生織となっている。

 今後、95品目で贈呈対象者約1200人分を用意し、品物の歴史的文化価値や技法などを紹介するカードと共に、オリジナルデザインの風呂敷に包んで贈るという。

 結城紬は国指定の伝統的工芸品。1300年以上の歴史を持つ、柔らかな風合いなどが魅力の高級絹織物。2010年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産に登録された。

 小山市工業振興課は「今年は無形文化遺産登録10周年の年でもあり、大変うれしい。(贈呈品は)結城紬らしいオーソドックスな物を考えているが、生産者と相談し制作に当たりたい」としている。