プロ野球のキャンプ地が多く集まる沖縄県に初のプロ野球球団「琉球ブルーオーシャンズ」が誕生した▼国内のプロ野球は頂点に立つ日本野球機構(NPB)の12球団とは別に、四国アイランドリーグplusや、北信越や関東を中心とし栃木ゴールデンブレーブスが所属するBCリーグといった独立リーグがある▼観客動員などに苦戦しながらも、社会人チームの減少で活躍の場を失った若者の受け皿になり、NPBにも多くの選手を送り出してきた▼新球団は楽天初代監督の田尾安志(たお・やすし)さんがシニアディレクター兼打撃総合コーチを務め、既存の組織に属さず、NPBの2軍や台湾のチームなどと年間約50試合を行う。選手の3分の1が沖縄出身と地元密着を打ち出すとともに、将来のNPB参入という大きな夢を掲げて船出した▼NPBは1958年からずっと12球団体制が続いている。スポーツの王様として長く君臨してきたが、若い世代の野球離れが進み、先細りが懸念される。今後も現状維持の道を歩むのか、新たな成長を求めて市場拡大へと動くのか▼プロである以上、チームの強化や安定した球団経営は欠かせない。高いハードルが幾つもあるが、“岩盤”に穴をあけようとする新球団の挑戦に注目したい。同時に、NPBは球団数拡張について本格的な議論を始めてほしい。