2月から配布される「支援ガイドブック」

 【宇都宮】市は、人工呼吸器の使用やたんの吸引など日常的に「医療的ケア」が必要な子どもと家族が、自宅で安心して暮らせるための支援ガイドブックを作った。家族と支援者が共通で活用できるよう、支援の具体的な内容や各種制度、相談窓口一覧などをわかりやすくまとめた一冊。2月から関係者らに配る予定で、担当者は「多くの方に役立ててほしい」としている。

 名称は「医療的ケアが必要なお子さんと家族のための支援ガイドブック」。市内の医療や保健、福祉、教育など26の関係機関・団体などでつくる「市発達支援ネットワーク会議」が内容をまとめた。市内には医療的ケアが必要な子どもが65人(昨年5月末現在)おり、年々増加傾向にあるという。このため、家族と支援者の双方が使える手引書として、初めて作った。

 ガイドブックでは主な医療的ケアの説明をはじめ、医療費助成や手当など各種制度を紹介。退院後に自宅で生活する上で必要な支援については「医療」「福祉」「教育」などの6領域にわたって、実例に基づく支援のイメージやサービスの種類、相談窓口などを示した。例えば「保育」や「教育」では「周囲の児童や保護者への理解促進」の事例などを盛り込んでいる。

 いずれも絵やグラフを活用し、読みやすさを心掛けたという。医療的ケアが必要な本人や家族の体験談、家族から寄せられることが多い質問と回答なども掲載した。

 A4判カラーで19ページ。5千部作製し、家族や保育、教育施設、医療機関などに配布するほか、市のホームページにも掲載を予定している。

 同ネットワーク会議の事務局を担う市子ども発達センターの担当者は「家族には地域みんなで支えてくれることを知ってほしい。一般の方にも目にしてもらい、受け入れの環境づくりなどに役立てて頂ければうれしい」と話している。(問)同センター028・647・4720。