賀詞交歓会であいさつする斎藤氏(奥)と円卓に座る和田氏=10日午後、矢板市内

 任期満了に伴う矢板市長選は4月5日の告示日まで2カ月余りとなった。再選を目指す現職の斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)氏(47)と市議で前議長の和田安司(わだやすじ)氏(59)が立候補を表明し、一騎打ちとなる可能性が高い。「市民党」を掲げる非自民の斎藤氏と、自民党推薦を目指す和田氏が真っ向からぶつかり合う構図で、年明けから前哨戦も熱を帯びつつある。

 長いあいさつは戦いの始まりを感じさせた。10日、矢板市内で開かれた賀詞交歓会。斎藤氏は約15分にわたって、市長としての実績を強調した。円卓に座る和田氏は、ほとんど演台に顔を向けることがなかった。

 前回の市長選で三つどもえの戦いを制した斎藤氏。旧みんなの党公認で2011年、県議に初当選したが、解党後は無所属を貫く。

 これまでの選挙と大きく異なるのは、前回の市長選を含めて3度の選挙で激戦を繰り広げた青木克明(あおきかつあき)県議の応援を受けることだ。「市民が団結していかなければ、街が良くならない」(斎藤氏陣営関係者)と、昨春の県議選で自民を離党した青木氏の応援に回り、手を組んだ。

 ただ、敵対していたそれぞれの支持者には複雑な感情も残る。青木氏後援会関係者は「しっかり票をまとめられるかが鍵だ」と指摘する。26日の青木氏後援会の新年会には斎藤氏も招かれ、「引き続き青木先生と力を合わせ、矢板の創生を実現していきたい」と、改めて支持を訴えた。