中尾根登山口に道標を設置する守ろう会メンバー

 NPO法人「古賀志山を守ろう会」は29日までに、宇都宮市の古賀志山(583メートル)につながる中尾根コースで、道標の設置などを始めた。よく知られた北コースのさらに北に位置し人気が高まるコース。大半が国有林だったが、市が借り受けたことを契機に、守ろう会は整備に掛かり、安全安心の登山環境を目指す。

 中尾根コースは北コース登山口近くから入る。西に富士見峠まで約3キロ続く尾根は、起伏に富み岩場も点在することから満足感が得られ、近くにカタクリの群生地がある。登山者の多い古賀志山周辺でも、人気コースになりつつある。

 登山者に快適な登山道の提供に向け、整備するには市が借り受けることが必要。そこで守ろう会が市に働き掛け、昨年7月から市が中尾根のルート周辺を借り受けることになった。

 守ろう会メンバーは昨秋以降、中尾根の「三番岩」と呼ばれる岩場北の急斜面に、約300段の木製階段を手作業で設けた。

 コースには必要な手続きをしていない無断設置の道標はあったが、今月23日には、メンバー10人余りが「中尾根登山口」などを示す道標3本を設置した。

 道標は、メンバーでかつて航空関係のエンジニアだった自営業平野昭夫(ひらのあきお)さん(70)=鶴田町=が自前の機械を使って鉄板から手作りしたものだ。中尾根コースには本年中に10本の道標を設置する予定。

 理事長の池田正夫(いけだまさお)さん(82)=大通り2丁目=は道標の設置を目にしながら「いいね。理想的に立ったね。これからも登山者が安心して歩ける山にしていきたい」と語った。

 守ろう会はこれまで公的、民間の助成金を受けながら北、南の両コース周辺でもさまざまな整備を行っている。