「足尾に来て良かった」と語る赤松院長

 【日光】日本医師会などが地域医療に長年貢献した医師を表彰する「赤ひげ大賞」の功労賞にこのほど、足尾町砂畑、足尾双愛病院の赤松郁夫(あかまついくお)院長(72)が選ばれた。今回新設された功労賞には全国で18人が選出された。赤松院長は「地域の人が私や病院の存在を理解してくれている。スタッフにも助けられ足尾に来て良かった」と語った。3月13日に都内で表彰式が行われる。

 赤松院長は、同病院開設2年後の1982年に副院長として着任。その後院長になり町医、産業医も務め循環呼吸器内科医、麻酔医としてハードワークをこなしてきた。着任当初は、銅山の関係で珪肺(けいはい)の患者が多く、診察に追われた。

 その後、急速に進む高齢化、人口減少といった過疎地の現実を目の当たりにしてきた。老老介護から独居老人になり亡くなるパターンが増えているという。

 「ここまでよく倒れないで来たなという感じです。でも本当に仕事は辛いと思ったことないですね」と、地域医療を支えるために駆け抜けた38年間を振り返った。

 これまで心掛けてきたのは、総合診療的に患者を診ること。「症状だけでなく、生活環境などを把握していると遺伝的な素因も分かってくる」という。