第61回県郡市町対抗駅伝競走大会「夢ふる とちぎ路駅伝」は26日、県庁-栃木市総合運動公園陸上競技場間を往復する全10区間、60・42キロで30チームが出走し、大田原Aが大会新の3時間6分16秒で初の総合優勝を果たし、令和初の王者に輝いた。2位は佐野Aが入り、4連覇を狙った那須塩原Aは3位だった。
大田原Aは高校男子の選手が実力を発揮。1区松山和希(まつやまかずき)(福島・学法石川高)が23分59秒、5区工藤巧夢(くどうたくむ)(那須拓陽高)が21分5秒でともに区間賞を勝ち取り、往路をトップの鹿沼Aから11秒後れの2位でフィニッシュした。復路は7区を終えた時点で5位と遅れたが、8区の伊藤昴(いとうすばる)(帝京大)の区間賞の走りで盛り返し、4位でゴールした。
佐野Aは2区の松崎愛(まつざきめぐ)(群・常磐高)の区間賞の走りで先頭に浮上し、往路は3位。復路は序盤で遅れたが、アンカー樋口翔太(ひぐちしょうた)(日大)が9人抜きの走りを見せ5位でゴールした。那須塩原Aは往路で6位と振るわず、復路も3位と差を詰められなかった。
往路は鹿沼A、復路は芳賀郡Aがそれぞれ優勝。往路と復路、総合優勝がそれぞれ別のチームになるのは10年ぶりだった。前回大会で区間割りが変更され、今大会は計22人が区間記録を更新した。
■地道な取り組み花開く
我慢と努力の日々がついに頂点へとつながった。3年連続準優勝だった大田原Aが悲願の初優勝。井上芳典(いのうえよしのり)監督は「うれしさもひとしお。最後まで気を抜かずに走ってくれた」と選手をねぎらった。