ティラミスのワッフル(手前)とホットアップルジンジャー

 昭和元年に建てられた古民家は築94年。市中心部が炎に包まれた宇都宮空襲を運良く逃れた歴史があり2011年、カフェに生まれ変わった。

Web写真館に別カットの写真

 「忙しい日常を離れ、羽を休めてほしい」。伊藤幸子(いとうさちこ)店長(40)は店のコンセプトを明快に語る。言葉遣いや歩き方がせわしくならないように気を付け、利用客の回転率には頓着しないという。

 板塀を巡らせた趣のある構え。屋内の間取りは変えず、床の間や押し入れを上手に利用してテーブルを配置している。

 柔らかな日だまりが心地よい窓際の席に座り、ワッフルセット(税別1060円)を注文。冬季限定・ティラミスのワッフルはコーヒーシロップに漬けた生地を何層も重ね、ペースト状のマスカルポーネチーズをはさんである。大きめサイズだが、ほどよい甘さで食べ飽きない。

 飲み物は伊藤店長お勧めのホットアップルジンジャー。ショウガとリンゴの相性の良さを舌と香りで確かめ、気持ちまで温まる。ジンジャーシロップを使った飲み物や野菜ジンジャーカレーは開店以来の人気メニューだ。

 時代は令和を迎え、昭和はさらに遠くなる。静かな住宅街の一角に時が積み重なり、店内のぬくもりは魅力を増していく。

 メモ 宇都宮市昭和2の9の20▽営業時間 午前11時半~午後10時▽定休日 火曜▽(問)028・622・5666