中国湖北省武漢市などで新型コロナウイルスによる肺炎の感染が広がる中、県内でも病院や企業が警戒を強めている。24~30日は中国の春節(旧正月)連休。訪日客の増加を見込む観光地も万が一に備えている。
■病院
「渡航歴の確認を徹底している」。獨協医大病院感染制御センター(壬生町)の福島篤仁(ふくしまあつひと)副センター長(44)は力を込める。これまでの感染症対策と同様に院内で情報を共有し、万全の対策で取り組んでいるという。
新型肺炎は風邪と同じような症状が出る人もいる。福島副センター長は「帰国後に発熱などの症状があれば、事前に病院へ電話で相談してから受診してほしい」と呼び掛けている。
外国人患者に対し携帯型の音声翻訳機などを活用して対応している日光市民病院(日光市)。担当者は「従来通り迅速に対応したい」と話す。
県は20日、院内感染対策の徹底や保健所との連携などを、県内の医療機関などに改めて周知した。