栃木県の那須塩原、那須、日光の温泉地のホテル・旅館で同じ名義人の宿泊予約の無断キャンセルが相次いだ問題で、新たに那須町の旅館で同じグループとみられる別の人物による無断キャンセルがあったことが21日、分かった。被害施設は計8施設に上り、被害額も計約300万円近くに拡大した。関係者は「別の人物による予約キャンセルがまだある可能性があり、被害が拡大する恐れもある」としている。

 新たに被害が確認されたのは那須町内の旅館。昨年8月、電話で8人分の予約があり、今月3日に無断キャンセルされた。被害額は約32万円に上る。

 県旅館ホテル生活衛生同業組合青年部によると、これまでに被害のあった宿泊施設7軒を予約したのは、男性とみられる人物一人。新たに被害が判明した那須町内の旅館の予約者は、この人物と連名で別の那須塩原市内の旅館を予約した人物と同じ名義だった。いずれも住所は千葉県内という。

 連名で予約があった旅館には今月2日、男女8人が実際に宿泊している。同青年部は「いずれの人物も同一グループとみられ、今後の調査でさらに被害が出てくるのではないか」と危惧する。

 一方、被害施設の関係者は22日、千葉県内で開かれる全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会青年部の常任理事会で一連の問題を報告し、協議する予定。