エチオピアの小学校へ鍵盤ハーモニカ寄贈 小山・大谷東小から卒業生の51台

 【小山】子どもたちに楽器の楽しさを伝えたい−。大谷東小はこのほど、卒業生が使っていた鍵盤ハーモニカなどをエチオピアの小学校に寄贈した。国際協力機構(JICA)ボランティアとして派遣されている大谷東小の小野口仁美(おのぐちひとみ)教諭(34)が、楽器がない中で音楽の授業をする様子を目の当たりにして発案。高山芳樹(たかやまよしき)校長は「学習教材が少ない現地で役立ててもらえればうれしい」と遠い異国に思いをはせている。

 小野口教諭は鹿沼市出身。海外の教育現場を見たいという思いから、2016年にJICAボランティアへ応募。17年7月~19年3月の任期で、エチオピアの首都・アディスアベバのリデタリマット小に派遣された。しかし、同校は学習用具が限られており、音楽の授業は楽器がない。歌やリズム遊び、ダンスの授業が中心で楽器の音を聞いたことがなく、正しい音階を知らないという。

 衝撃を受けた小野口教諭は、「子どもに楽器を使った授業を受けさせたい」と考え今年1月、現地から高山校長に鍵盤ハーモニカなどの寄付ができないかを相談。高山校長が教員や保護者らに楽器収集の協力を要請し、20日ほどで鍵盤ハーモニカ51台と文房具などを集めた。