今年1、2月の県内宿泊者数が前年同月から1割以上落ち込んでいることが、8日までに観光庁のまとめで分かった。1月は延べ約56万1千人で前年同月比16%減、2月は約53万1千人で14・1%減で、全国的にも際立つ低迷ぶり。「本物の出会い 栃木デスティネーションキャンペーン(DC)」を控えて各種PR策が展開された“助走期間”だったが、経済効果が大きい宿泊者の誘客には至らなかった格好だ。明確な理由は分からず、観光関係者も「なぜ」と首をかしげている。

 観光庁の宿泊旅行統計調査によると、県内の1月の延べ宿泊者数は、比較できる2011年以降で最少。2月も同年以降の8年間で6番目と振るわない。3月以降分は今後公表される。

 対前年同月比の減少率でみると、1月は島根(23・6%減)、佐賀(18・5%減)、兵庫(16・7%減)に次いで全国ワースト4位。2月は長崎(14・6%減)と島根(14・4%減)に次ぐワースト3位となった。

 国内全体では1月が約3572万5千人で1%減、2月は約3676万5千人で2・6%増。東日本の道府県がおおむね堅調に推移する中、本県は大きく落ち込んだ形だ。一方で県内の1~2月の外国人延べ宿泊者は約3万5千人で約11%増だっただけに、日本人の宿泊者数が低迷した現状が浮かび上がる。

 要因について県観光交流課の担当者は「分からない」。県旅館ホテル生活衛生同業組合の神長昭治(かみながしょうじ)事務局長も「耐震工事で休館していた大規模な旅館があった。思い当たる理由はそれぐらい」などと不思議そうに話す。