酒米「夢ささら」の田植え始まる 大田原

 【大田原】県農業試験場が開発した大吟醸酒製造に向く新品種の酒造好適米(酒米)「夢ささら」の田植えが8日、佐良土、農業金森久夫(かなもりひさお)さん(61)方で始まった。同酒米の生産者は金森さん方を含め県内に7戸あり、金森さん方の作付面積は約170アールで大規模。夢ささらは栃木の地酒をPRするための新ブランド米として期待されており、7戸が収穫後、冬に各蔵元で醸造され来春お披露目される。

 夢ささらは、「大吟醸に向く酒米を」という県酒造組合からの要望を受け、試験場が2005年に交配し、農家などが試験栽培を重ねてきた。「酒造りの夢をかなえる品種となるように」と命名され、試験場が昨年11月に農林水産省へ品種登録を申請。本年度から一般栽培が始まった。

 玄米の中の白い部分(心白)がしっかりしており、日本酒造りに適しているほか、玄米を削る際に砕けにくく、稲が倒伏に強いなどの特徴を併せ持つ。田植えを見守った県酒造組合副会長の尾崎宗範(おざきむねのり)さん(57)は「味が乗りやすく、優しい香りがある」と評する。

 本年度は県内で54トンの夢ささらの生産を目標としている。組合によると、県内33蔵元のうち26蔵元が夢ささらを使用した新酒開発に乗り出すとされ、期待が高い。