カワウの生息数3割減 有害鳥獣の捕獲上限撤廃が効果か

 河川に漁業被害などをもたらすカワウの2017年度の県内の生息数(推定)は前年度から約35%(901羽)減の1682羽と大幅に減少したことが、7日までに県自然環境課のまとめで分かった。1627羽だった05年度以来の水準。有害鳥獣捕獲の上限数を撤廃し、捕獲数(有害鳥獣捕獲と狩猟)が増加したことが影響したとみられる。漁業関係者からは引き続き被害対策を訴える声が上がっており、県は本年度、11年ぶりにカワウの保護管理指針を改定する。

 県によると、カワウは1989年の渡良瀬遊水地内の谷中湖完成以降、本県に定期的に飛来するようになり、生息域が拡大。県内の適正生息数は1千羽とされるが、2006年度に2千羽を突破し、16年度には過去最高の2583羽が確認された。

 カワウが捕食したアユなどの魚類が市場に出た場合の「捕食金額」は、生息数が1500羽の場合で年間約2億1600万円とされる。

 被害拡大を受けて、県は適正生息数を保つために設けていた有害鳥獣捕獲の上限を16年度から例外的に撤廃。捕獲数が増加し、17年度は県漁業協同組合連合会(県漁連)が把握する分だけで過去最高の1778羽に上った。

 県は本年度、11年ぶりに保護管理指針を改定する。被害を与える個体数の半減を目指す国の指針を参考として、ドローンなどを活用した新たな駆除技術の検証結果を反映させる方針だ。