昨年10月の台風19号の影響で、被災したり利用中止となったスポーツ関連施設や都市公園などが少なくとも県内13市町で39カ所あり、このうち栃木、佐野、鹿沼、那須烏山の4市15カ所で復旧の見通しが立っていないことが14日までに、下野新聞社が実施した県内25市町アンケートで分かった。那須烏山市の大桶運動公園は大量の土砂が流入し、2022年とちぎ国体のアーチェリー競技会場から外れた。復旧時期が未定の施設がある市町では代替施設の問い合わせが相次ぐなど、開催イベントや利用者への影響が続いている。

 アンケートによると、影響があった施設などがあるのは宇都宮、足利、栃木、佐野、鹿沼、小山、真岡、矢板、那須烏山、下野の10市と上三川、壬生、那珂川の3町。河川からの土砂流入などで被災したり、災害ごみの集積場所になったりして計39カ所で利用ができなくなり、現在も31カ所で利用を休止している。

 復旧の見通しが立っていないのは15カ所で、佐野市が秋山川緑地など7カ所、栃木市は柳原河川敷運動場など3カ所、鹿沼市は粟野コミュニティスポーツ施設など3カ所、那須烏山市は大桶運動公園など2カ所。被災から3カ月がたつが、被害が甚大だった河川敷の施設などは復旧が困難な状況だ。残り16カ所は21年度末ごろまでには復旧する見通し。

 河川の氾濫が相次いだ佐野市では、河川敷にある秋山川、渡良瀬川、旗川の緑地3カ所に土砂が流入し、敷地のほぼ全体を覆った。田沼総合運動場陸上競技場兼野球場など4カ所は災害ごみや土砂の一時集積所となり、いずれも使用再開の時期は未定だという。

 同市スポーツ立市推進課の担当者は「災害直後から施設利用に関する問い合わせは多い」と説明。「早く何とかしたいという思いはあるが、予算の問題もあり復旧は複数年度にまたがって取り組むことになる」と対応に頭を悩ませている。