小規模特認校の栃木・大宮南小 16人入学、初の複式解消 地域サポート充実奏功

 2013年度に小規模特認校となった栃木市立大宮南小(80人)で本年度、新入生16人が入学し、小規模特認校制度導入後、初めて複式学級が解消された。児童数増加という成果を受け、本年度からは特認校では珍しい「病弱・身体虚弱特別支援学級」を設置。さらなる児童のサポートを図るが、一方で同制度導入後初の卒業生輩出を控え、制度を利用する高学年の保護者には、中学校という“大規模校”への進学を不安視する声も。同校の現状を探った。

 同校は12年度、新入生がわずか1人だったことを受け、翌13年度から市教委の認可を受け市内で初めて同制度を導入。併せて、教育内容の充実や地域との連携に力を入れてきた。

 英語教育では、放課後に外国語指導助手(ALT)による専門的な英会話指導を行う「放課後教室」を実施。地元住民が授業に参画する「とちぎ未来アシストネット」を積極的に活用し、地域の特色ある教育を行うほか、地域全体で学校を支える体制を構築してきた。保護者男性(42)は「児童一人一人に光が当たり、細かく見てくれる」と教育内容に満足げだ。

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 制度利用者数は導入後から年々増加。初年度は10人だったが、本年度は学年最多となる新入生9人の利用者を加え、計36人に。児童数も導入前の12年度は55人だったが、本年度は80人にまで増加した。

 本年度は小規模校では珍しい病弱・身体虚弱特別支援学級を設置した。市教委は「制度導入後に児童数が増加した例は全国でも少ない。こうした制度導入後の実績も評価されたのではないか」とさまざまな面でのサポートが充実したことに胸を張る。