塩原の魅力、茂吉から学ぶ 那須塩原で「斎藤茂吉」展

 【那須塩原】塩原を旅した歌人斎藤茂吉(さいとうもきち)の短歌と、歌中の昆虫などを紹介する「斎藤茂吉と昆虫のものがたり」展が塩原もの語り館で開かれている。茂吉が詠んだ歌約30首や、茂吉の次男で芥川賞作家の北杜夫(きたもりお)のエッセーなどを通じて塩原の昆虫や自然と茂吉との関わりを紹介する。「本物の出会い 栃木デスティネーションキャンペーン(DC)」に合わせ、6月24日まで無料公開される。

 「関屋いでて 坂路になれば ちらりほらり 染めたる木々が 見えきたるかも」。歌中の関屋は市内の「関谷」のこととされ、秋に塩原を訪れた茂吉は塩原に広がる紅葉を写実的に表現している。

 茂吉は代表作「赤光(しゃっこう)」を出す前、数ある創作旅行の1回目に塩原を選んでおり、旅中に詠んだ短歌を紹介しているほか、次男の北杜夫の代表作「どくとるマンボウ昆虫記」を通じ、茂吉と北杜夫の虫に関わるエピソードも紹介。歌中のセミやトンボの標本、版画などや、エゾハルゼミの脱皮のようすなどを写した珍しい映像資料も展示される。