教員免許の更新、講習に申し込み殺到 定員超えで追加開講の大学も

 教員免許の更新に必要な講習への申し込みが殺到し、受講しにくい状況が全国で発生している。2009年に更新制度が始まり、その制度で免許を取得した教員が本格的に更新時期を迎えたため、例年より更新対象者が増えた。県内は約3千人の更新対象者に対し、およそ1400人分の講習が不足しているという。更新しなければ教員免許が失効する事態に、宇都宮大は「異例の申し込みの多さ」として講習の追加実施を決めた。

 教員免許は09年4月の更新制度開始前の旧免許状と開始後の新免許状に分かれ、旧免許状では35歳や45歳、55歳を迎える所持者が順次、更新を進めていた。この更新対象者に、本年度は新免許状の更新者が加わることになった。

 新免許状は有効期限が10年で、更新に必要な講習は期限の2年2カ月前から受けられる。県内の新免許状の更新対象者は357人、さらに旧免許状の更新対象者は例年より約400人多い2112人、さらに昨年度の対象者約500人も一部受講が残っている。

 免許の更新には「必修」「選択必修」「選択」の3種類の講習を受講する必要がある。大学などが開講しているが、受講者が多く全国的に講習の数が足りていない。本県と同様に埼玉や千葉県、東京都でも講習によって2千~6千人分の不足が生じている。

 宇都宮大では4月1日にインターネットで受け付けを始めたが、定員1080人の「必修」など講習の大半が翌2日の朝までに、定員に達した。これまでは満員になることがなかったという。

 作新大や宇都宮共和大でも「必修」は受け付け開始「数分」で満員に。他の講習も「これまでにない速さ」で埋まったという。白鴎大や足利大などは、例年より講習数を増やして受け付けを始めるとしている。