没50年、古川龍生の回顧展 小山・車屋美術館で39点展示

 【小山】没後50年になる羽川出身の木版画家古川龍生(ふるかわりゅうせい)(1893~1968年)を回顧する企画展「自然を愛した小山の偉人 没後50年 古川龍生木版画展」が2日、乙女3丁目の市車屋美術館で始まった。身近なものに美しさを感じ、繊細な線と豊かな色彩で表現した古川の世界観を39点の作品で紹介している。6月3日まで。

 古川は旧制宇都宮中などを経て、25歳で東京美術学校日本画科予科に入学した。卒業後は木版画制作に没頭。44年に故郷へ疎開後は農業振興に尽力し51年に58歳で画業を再開すると、故郷で農業に携わった生活の中からテーマを得た作品などを発表した。

 古川の作品は自然と人間の本来の在り方をテーマに、温かみのある色彩と繊細な線を使った詩的な画風が特徴。昆虫を主人公にした代表作「昆虫戯画巻」シリーズや、故郷の田園風景、スポーツをする人などを主題に制作した。

 今回は「自然への慈愛にみちた農村風景」「くさむらの生き物たち」「野の草花を愛(め)でる」「躍動感のあるスポーツシーン」の四つのカテゴリーに分けて作品を紹介する。