男子プロバスケットボールリーグ・Bリーグを運営する公益社団法人「ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(JPBL)」の大河正明(おおかわまさあき)チェアマン(59)が1日までに下野新聞社の取材に応じた。2年目の今季はリーグ全体の観客数が約10%増で推移し、来季は平日開催試合を全体の約2割に増やす方針などを明らかにした。主な一問一答は次の通り。
−今シーズンも大詰めを迎えている。
「昨年は開幕戦を華やかに行い、露出も高かった。2年目で鮮度が落ちるのを覚悟していたが、観客数は目標だった昨年比10%増くらいで落ち着きそう。特にB1の18チームはほぼ増えており、リーグとして順調に発展していると感じている」
−栃木ブレックスもチャンピオンシップ(CS)進出を決めた。
「試合ごとの波が調整できれば、今年のCSでもいいところまで行くのでは。アウェーでも『黄色い方』を多く見掛けるし、リーグの中でも主要なビッグクラブ。ファンの根付き方や応援の仕方を見ても少し抜けた存在で、Bリーグを名実ともに引っ張っている」
−リーグの将来像は。
「2020年ごろまでは、基本的に今の形を維持していく。B1については来季、試合の2割ぐらいを平日に開催する。観客数が減少する懸念はあるが、仕事帰りのサラリーマンなどが一杯飲みながらバスケットを見るような文化の醸成にチャレンジしたい。将来的には、年間試合数の半分くらいを平日開催するような、世界の標準的なリーグ戦の戦い方に近づけていきたい」