栃木県内から陛下思う声 残り1年「お体大事に」 県庁文書は西暦表記を開始

 天皇陛下の退位まで30日で1年となり、陛下とゆかりが深い那須地区の関係者からは「重責を果たす残り1年間、お体に十分気を付けて」と、陛下を思いやる声が聞かれた。来年5月1日からは新元号となるが、原則元号表記だった県は各種文書で西暦の使用も始めた。一方、政府が改元の日を祝日か休日にする可能性が高く、カレンダーを製作する県内の印刷業者はいつ決まるのかともどかしさを抱え行方を注視している。

 天皇、皇后両陛下が例年、静養に訪れる那須地区。両陛下が視察した地元農家ら21軒でつくる那須嚶鳴(おうめい)会の市村利男(いちむらとしお)会長(73)=那須塩原市=は「大きな責任から解き放たれるまであと1年。お体に十分気を付けて過ごされてほしい」と思いを強くした。

 改元を前に、県庁では4月から、原則元号表記の庁内の各種文書で西暦表記も使い始めた。社会で一般的な西暦も使用することで、県民に分かりやすい文書発信を目指している。

 「平成30(2018)年」と二つを併記するなど、許可証やパンフレット、法令文書など種類に応じ柔軟に表記を使い分けている。

 一方、印刷業界はやきもきした状況が続く。

 宇都宮市岩曽町の井上総合印刷は例年のこの時期、来年のカレンダー受注が始まるが、今年は顧客に見本として示すカタログさえ、まだ手元にない。退位や即位日などが祝日や休日になるか未決定なためだ。

 4月初め、全国カレンダー出版協同組合連合会から、日付は平日と同じ黒で表記し、「退位の日」など行事を祝日色で併記する方針が示され、何とかカタログができる見通しが立った。