前半24分、中盤でボールを競り合う矢板中央のFW西村(中央)=埼玉スタジアム

 第98回全国高校サッカー選手権大会第6日は11日、さいたま市の埼玉スタジアムで準決勝2試合を行い、初の決勝進出を目指した本県の矢板中央は0-1で静岡学園に惜敗した。

 矢板中央は前半から相手にボールを支配され握られる展開となったが、自陣にブロックを固めて対応。前半22分にGK藤井陽登(ふじいはると)が強烈なシュートを腕一本ではじき、サイドからの打開を図る相手をDF加藤蒼大(かとうそうた)らが厳しいマンマークで抑え込んだ。

 後半9分には途中出場のMF宮野流斗(みやのりゅうと)が強烈なシュートを放つも枠のわずか右。その後も懸命の守備を続けていた矢板中央だったが、ロスタイムにペナルティーエリア内で相手MFを倒してPKを献上。これが決勝点となった。

 準決勝第1試合は青森山田が2-1で帝京長岡(新潟)に勝利。青森山田-静岡学園の決勝は13日午後2時5分から、同所で行われる。

 【評】静岡学園の猛攻に耐え続けた矢板中央だったが、勝利はつかめなかった。

 高い攻撃力を誇る静岡学園に対し、矢板中央は序盤から最終ラインを下げ、強固なブロックで対応。相手の両サイドからのドリブル突破には加藤、坂本の両サイドバックがタイトなマークを見せ、裏のスペースをボランチの?見らが消すなど組織的な守備で得点機を阻んだ。相手のクロスやセットプレーは高さで勝る長江や矢野がはじき返し、GK藤井も思いきりの良い飛び出しで好セーブを連発。準々決勝までの3試合で、いずれも前半に得点してきた相手を苦しめた点は見事だった。

 ただ、攻撃に関してはシュート数2-24とチャンスらしいチャンスはほとんどなし。守備重視の陣形で前線にボールが収まらず、持ち味である前からのプレスも迫力に欠けた。緊迫した展開の中、最後はゴールをどう奪うかという引き出しの差が勝敗を分けた。