前半4分、相手の攻撃を防ぐ矢板中央高のMF在間太一(右)=11日午後2時25分、埼玉スタジアム

スタンドで兄の矢板中央高・MF在間太一を応援する弟の陽平(中央)=11日午後3時5分、埼玉スタジアム

前半4分、相手の攻撃を防ぐ矢板中央高のMF在間太一(右)=11日午後2時25分、埼玉スタジアム スタンドで兄の矢板中央高・MF在間太一を応援する弟の陽平(中央)=11日午後3時5分、埼玉スタジアム

 ピッチに立てない弟の分まで-。11日の全国高校サッカー選手権大会準決勝で惜しくも敗れた矢板中央で、3年生MF在間太一(ざいまたいち)(18)は県大会直前に病気でベンチメンバーを外れた双子の弟・陽平(ようへい)の思いを背負い、ピッチで躍動した。「日本一になれずに悔しい。でも陽平のことを思いながら走り切ることはできた」と振り返った。

 神奈川県出身。幼稚園年長からともにボールを追い掛けてきた。ずっと太一がボランチで、陽平はサイドバック。中学まで全国大会とは縁がなかったが、2人の連係で相手の守備陣を崩すのが楽しかった。当初は別々の高校に進学予定だったが、「2人ともドリブルが得意。ロングボール主体の矢板中央で日本一を目指そう」。再び同じ道を歩むことは、一緒に決めた。

 部員165人の大所帯。ベンチ入り争いは熾烈(しれつ)だった。グラウンドで努力する姿で刺激し合い、「抜きつ抜かれつ」で上を目指した。3年でともにトップチームへ上がり、同じピッチにも立つようになった。