「東野鉄道」の歴史たどる 開通100周年を記念しテーマ展 大田原

 【大田原】大正時代から昭和40年代前半まで半世紀にわたって那須野ケ原を走り続けた「東野(とうや)鉄道」の開通100周年を記念したテーマ展が27日、南金丸の那須与一伝承館で始まった。往時をしのばせる駅名標や切符、駅員の制服、写真など初公開の貴重な資料を含む計253点が並ぶ。当時の図面を基に再現した大田原の駅舎と車両の40分の1模型は職員手製の力作。鉄道ファンの熱い視線を集めるとともに、沿線住民が改めて地域の歴史を知る機会となりそうだ。

 東野鉄道は1918(大正7)年4月に西那須野−黒羽(13・1キロ)、24年12月に黒羽−那須小川(13・4キロ)の路線が開業。通勤通学客や木材、コメなどを運び、沿線の文化と産業振興に貢献したが、利用客の減少に伴い、黒羽−那須小川間に続いて西那須野−黒羽間も68年12月に廃線となった。

 テーマ展は、会場入り口で大田原停車場の駅舎と車両の模型が出迎える。同館の高田裕(たかたゆたか)館長(63)が建築士の資格を持つ職員と共に1カ月以上かけて、内部まで図面を忠実に再現した。

 展示資料には、同館が2011年に開いた同鉄道のテーマ展後、市民から寄贈されたものも多い。記念広告が掲載された開通直後の地域紙「野州新聞」、地元の「郡司販売店」の名が入った昭和初期の時刻表など新聞関連資料も目を引く。

 6月24日まで。午前9時~午後5時。入館料は高校生以上300円、中学生以下無料。第2、第4月曜日休館。(問)同館0287・20・0220。