2015年4月、1型糖尿病だった宇都宮市東原町、小学2年今井駿(いまいしゅん)君=当時(7)=の両親にインスリンを投与しないよう命じて駿君を衰弱死させたとして、殺人罪に問われ、一審宇都宮地裁の裁判員裁判で懲役14年6月(求刑懲役15年)を言い渡された下野市小金井1丁目、建設業近藤弘治(こんどうひろじ)被告(63)の控訴審判決公判が26日、東京高裁で開かれた。合田悦三(ごうだよしみつ)裁判長は一審判決を支持し、被告の控訴を棄却した。

 弁護側は「(被告は)インスリンを投与しないと死亡する危険性を認識していなかった」などとして、無罪を主張していた。

 合田裁判長は「母親はインスリンを打ち続けなければ(駿君は)生きられないと被告に伝えたと証言している。被告が死亡の危険性を認識していたことは明らか」とし、未必の故意があったと認定した。