フェルディナント・ゲオルク・ヴァルトミュラー「磁器の花瓶の花、燭台、銀器」(部分)=1839年、油彩・板、所蔵:リヒテンシュタイン侯爵家コレクション、ファドゥーツ/ウィーン ©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz⁻Vienna

 ヨーロッパの宝石箱にも例えられる珠玉のコレクションを紹介する「リヒテンシュタイン侯爵家の至宝展」(宇都宮美術館、下野新聞社主催)が12日、宇都宮美術館で開幕する。侯爵家の歴代当主たちが400年以上の時間をかけて収集した総数3万点の美術品の中から、油彩画と陶磁器をメインに、繊細さや技巧に焦点を当てた約130点を展示。欧州大貴族の宮廷空間を体感できる優雅な企画展になっている。

 同展は全国6館を回る巡回展で、宇都宮美術館は昨年のBunkamuraザ・ミュージアム(東京)に続く2館目。

 世界で唯一、君主の家名が国名になっているリヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに挟まれた小さな山国。1719年に侯国を建てた侯爵家は、中欧の名門貴族としてハプスブルク家の帝国を支え、個人に属するものとしては英国王室に次ぐ規模の美術作品をコレクションしている。