県内の「平成の大合併」は2014年、栃木市に岩舟町が編入して一区切りし、49市町村が25市町に半減した。当分打ち止めと思っていたが那須地区で動きが出てきた▼もともと黒磯、西那須野、塩原、大田原、黒羽、湯津上、那須の7市町村による「那須市」構想があった所である。首長間の足並みがそろわず2市1町に分かれたが、生活圏などを考えると枠組みに違和感はあった▼最初に発言したのは渡辺美知太郎(わたなべみちたろう)那須塩原市長。昨年11月末の市議会で「県北20万、30万人都市構想のビジョンがある」などと言及したことに対して津久井富雄(つくいとみお)大田原市長が賛意を明らかにし、現実味を帯びてきた▼4日にあった元黒羽町長の葬儀で渡辺市長は「旧7市町村合併は故人の悲願。津久井市長と連携していきたい」などと弔辞を述べ、7日の北栃木新春名刺交換会では大田原商工会議所会頭が「多くの市民、町民に共通の夢」と期待した▼平成の大合併は、特例債というアメと将来の財政不安の指摘というムチで国が自治体に行財政の効率化を迫った。3月末で切れる、合併市町村を支援する合併特例法の延長も取り沙汰されている▼首長同士のやる気さえあれば、令和の那須市誕生はあながち夢とは言えない。今やるべきことは平成の大合併の検証結果を、分かりやすく住民に示すことだろう。